CAは恋と旅がお好き

現役客室乗務員の恋愛事情と旅の記録をお話しします。

CAが綴る、旅先で見た風景。vol.1 初めての海外旅行

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大学1年生の夏、女友達5人で行った、グアム。

これが私の海外旅行デビューである。

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デビューの地としてグアムは完璧な環境だった。

 

ハワイに根拠を置くコンビニチェーン店

”ABCストア”グアムにて

5人でお揃いのハイビス柄のワンピースを買った。

髪にもハイビスカスをつけちゃって、

「めっちゃかわい〜」と連呼。

このファッションで写真を撮ることを以前から作戦立てていた。

でも自分たちが主役だから、腐るほど写真を撮っても背景まで写っているのは数枚。

顔が盛れてればいいよね。

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おめかしの1時間後には、

同じくABCストアで買った蛍光ピンクのシュノーケルをつけて、

タモンビーチの海底にいたナマコみたいな謎の生物と戦っていた。

例えば湘南の海だったら、メイクが落ちるのを嫌がって絶対にもぐったりしない。

でもグアムだよ?全力でシュノーケルするでしょ。

 

ワンピースとシュノーケルが一緒に入ったカゴを想像すると、

womanとgirlの狭間を生きてたなと思う。

 

若いから何でもできるこの感じ、

この先もう味わえないかもな〜

と懐かしさを振り返る。

 

これまで各国を旅行して、ベスト3にグアムは入らないけど

あの頃のドキドキ、ワクワク、キャピキャピな感じを振り返ると

グアム、よかったな〜と思う。

 

日本ではない初めての土地で、

海が綺麗な南国で、

支払いは憧れのドルである。

 

気を張らずに”海外っぽさ”を感じられる場所であった。

海外なんだけどね。

 

海の近くのホテルに泊まっていた為、

少しでも時間ができれば海に向かった。

ホテルから海までの道のりは

まるで近所を散歩しているような感覚にさえ落ちいった。

 

初日、すれ違う車に軽くクラクションを鳴らされて、びっくりして振り返った。

でもクラクションの先の若い男たちはこちらを見て微笑みかけている。

違う時もクラクションの先では笑顔で手を振っていた。

海外ではよくある好意的なことだと2日目には察した。

「トレンディー、ステキー」

と思う一方で、クラクションに何かしらの反応を返していたらどうなっていたのだろう。

観光地以外の地元民だけが知る秘密の花園に連れて行ってくれるのだろうか。

それとも、もう一生海外旅行なんて行かないと後悔するような思い出になるのか。

海に着くまでの短い時間で妄想して、

自身の危機管理能力を高めるのであった。

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最終日の夜にはクルージングツアーを予約した。

船の上でバーベキューしたり、お酒を飲んだり

理想通りの贅沢な夜だった。

 

現地スタッフが

腕相撲を始めようと机を寄せている。

しっかり腕を組んで、いざスタート!

とその瞬間、腕相撲は始まらなかった。

その代わりに

「いっせ〜の1」とか「ちょんちょん1」とか土地によって言い方が違うらしいけど、

掛け声に合わせて親指を立てて、自分が言った数と親指の数を合わせるあのゲームを始めた。

すると観客たちは大爆笑。

 

そういえばこのクルージングには日本人ばかりだった。

日本人向けに用意された、彼らの鉄板ネタなのだろう。

誰に教わったんだろう。

絶妙なセンスに感動した。

 

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その後も、気さくなスタッフのプチパフォーマンスは続いた。

終盤にお土産として、その場でブレスレットを作ってくれた。

おかげですごく楽しいクルージングだった。

 

まぁ高かったし、楽しくて当たり前だけどね。

と今は思ってしまう。

 

やはり何事も初体験は思い出深い一方で

慣れると発見が少なくなくなる。

コロナで当分海外旅行には行けなさそうだけど、

コロナ明けの旅行はどんなことを感じられるだろう。

初めてのグアムのように、

少しの緊張といっぱいの感動が待っているに違いないだろう。

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